原子力発電所と小児白血病

こんにちは,いし胃腸科内科の松原央です.

 

首相交代になったとたんに以下のニュース!

事故予測、発生当日に菅氏まで伝達~保安院

 

『翌日にはメルトダウン(=炉心溶融)が起きる』という保安院の予測が、

菅前首相にまで伝わっていたとの認識を示した。

 

3月11日の東日本大震災後の政府は正しい情報を隠蔽し,

 

大きなニュースの陰で,震災後の情報を小出しにしています.

 

今や福島原子力発電所の問題は,福島県民の問題だけではなく,

 

日本国民の問題になっています.

 

メルトダウンが判明した以降も,「食材を食べても飲んでも大丈夫」,

 

「癌がふえることはない」など発言している人がいます.

 

確かに,政府の発表やチェルノブイリの事故に関して,すべてが

 

正しい情報であるならば,それらの発言も正しいのかもしれません.

 

しかし,後から後から,「メルトダウンしていました」,「土壌汚染は広範囲です」

 

というニュースを聞くと,すべて嘘の情報ではないかと疑ってしまいます.

 

以下の動画は,ドイツの核施設事故の情報隠蔽のドキュメンタリーです.

 

核を扱っている機関は,どこの国も同じ体質なのでしょうか?

 

 

 

この動画をみてから,少し調べてみました.

 

原子力発電所周辺で小児白血病が高率で発症

 ―ドイツ・連邦放射線防護庁の疫学調査報告

『原子力資料情報室通信405号』(2008/3/1)より

 

5歳以下の子どもに小児白血病を発症する危険性が高いと報告しています.

 

それでは,日本はどうなのかと調べてみました.

日本小児がん学会全数把握登録事業(2009年12月改訂)による

 

2008年、2009年診断症例の集計結果について で掲載されているデータを元に

 

血液腫瘍の急性リンパ性白血病,急性骨髄性白血病,非ホジキンリンパ腫の

 

3疾患について都道府県別に2008年と2009年を合算し,

 

それぞれの年度の年齢別人口を総務省統計局のe-Statから入手し,

 

10万人あたりの発症数を計算しました.

 

下図左は,3疾患の発症数が対10万人あたり5.0人以上の都府県.

 

右下は対10万人あたり3.0人以下の県です.

 

日本全体の対10万人あたりの発症数は4.4人でした.

下の図と比べてみてください.なんとなく似ていませんか?

 

都道府県別の運転中の原子力発電所の数を元に作成しました.

 

赤色が原子力発電所のある都道県です.

小児血液腫瘍は,新潟,福島といった東京電力の原子力発電所がある県.

 

関西電力の原子力発電所のある若狭湾の福井県,京都府.

 

中国電力の島根原子力発電所のある松江市は,鳥取県と隣接しています.

 

九州電力の川内原子力発電所は鹿児島県.

 

 

しかし,小児血液腫瘍の登録者は,発症時点での居住地なので,

 

それ以前にどこに住んでいたのかは記録されていません.

 

東京都や兵庫県は人口の流出入が多いことが上位になった理由かもしれません.

 

また,この登録は全登録されていないので,登録漏れの患者さんがいる

 

可能性もあります.

 

また,都道府県別の人数であって,各県内のどの地域で発症したのかは不明です.

 

都道府県単位でみると,原子力発電所のある県に多い傾向があるということです.

 

各都道府県では,市町村別にがん登録をおこなっているところもあるので,

 

その結果が公表されるとはっきりするかもしれません.

 

例えば,北海道では泊村のがん死亡率が突出しているという記事もあります.

 

泊村の突出したガン死亡率と岩内町の反骨の“市民学者”

 

 

 

(おまけ)

 

下の図は,2008年と2009年の小児脳腫瘍の発症数の図です.

 

赤と濃いピンク色の県は,対10万人あたり2.0人以上です.

 

薄いピンク色は,対10万人あたり1.0~2.0人未満です.

 

日本全体では対10万人あたり1.2人でした.

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    ななかまど (土曜日, 10 9月 2011 12:48)

    日本政府は,被災地の放射性汚泥を肥料に加工して,すでに日本全国にばらまいて,日本中を放射性物質で汚染しようとしています.
    さらに,瓦礫処理も十分な測定もしないまま「安全」として,近隣県に運び込もうとしています.
    「放射線を浴びることはむしろ体にいい」などと持論を展開する医者までテレビに出演させたり,各地で講演会を開いたり,マスコミもめちゃくちゃです.
    汚染土でひまわりを栽培したら除線できるといって,ひまわり栽培も行われているようですが,放射性セシウムを吸い取ったひまわりはどこでどう処理されるのでしょうか?
    残念ながら,日本には現在放射性廃棄物の最終処分場はありません.
    このひまわりも使用済み核燃料も日本のどこかで,この先何十年,プルトニウムにいたっては何万年と放射線を出しつづけることになります.
    私はもう20年も生きたら十分だけれど,これから未来のある子供たちはそうはいきませんよね.

    京都大学の小出教授,中部大学の武田教授のブログもぜひごらんになってください.

  • #2

    松原 央 (日曜日, 11 9月 2011 09:27)

    コメントありがとうございます.
    子ども達に,将来の夢や希望を話すことも難しい状況です.
    これまで,事故のあった原発周辺や放射性物質が飛散した地域の
    問題でしたが,いずれ瓦礫や食品として日本全国に運ばれる可能性も
    高いでしょう.産地偽装は,これまでも国内であった話ですし,
    魚介類は水揚げされた港名で出荷されるでしょうからね.
    加工品は,まったくどこのものか不明です.
    5年もしないうちに,大きな問題がでてくることでしょう.
    将来,誰が責任を負うのか? 首相や大臣は代わってしまうでしょうし,
    官僚が責任を負う事もないでしょう.
    将来の日本を支える子どもたちは,国外へ出て行き,
    国力は,これまで以上に下がっていくことは必至です.

  • #3

    通りすがり (金曜日, 02 5月 2014 16:21)

    成人T細胞白血病の原因となるHTLV-1ウィルスの感染率が沖縄や鹿児島、北海道周辺で多く発見され、それは非常に古くからその土地に居住し、混血の機会の少なかった人に発生する病気だそうなので、上図の赤の地域はそういった特性がもともとある場所なのかもしれないと思いました。ウィルスは母子感染するので、母が感染していれば子供もなる確率が高くなり、発生率が増えそうです。