赤あざ,青あざ,茶あざ,黒あざ

こんばんは,いし胃腸科内科の松原央です.

 

10日の夜に,小児科の勉強会に参加しました.

 

一つ目は,『小児皮膚疾患のレーザー治療』についてです.

 

講師は,山中皮膚科スキンケアニックの山中清光 先生です.

 

「あざ」の治療について講演を聴きました.

 

小児科の診察は全身が対象なので,「あざ」もよく診かけます.

 

すでに,治療後の子もいれば,治療中の子,未治療の子など様々です.

 

「あざ」を大きく分けると以下の4つです.

 

赤あざ(単純性血管腫,いちご状血管腫,毛細血管拡張症)

 

青あざ(太田母斑,異所性蒙古斑)

 

茶あざ(扁平母斑,遅発性扁平母斑)

 

黒あざ(ほくろ:色素性母斑)

 

 

私が小児科医になりたての頃,いちご状血管腫は成長とともに

 

無くなるから経過観察で良いといわれていました.

 

確かに無くなるものは多いのですが,完全に消えないものもあります.

 

顔や首などにあると両親は大変気になりますし,本人も幼稚園に

 

行く頃になると友達の目を気にしはじめるようです.

 

これは,いちご状血管腫だけではなく,母斑なども同様です.

 

「あざ」にはレーザー治療が良い適応のようです.

 

保険も利きますし,「あざ」が小さいうちから始めると

 

治療回数も少なくてすむようです.

 

山中先生の講演では,先生のホームページにある写真を含め

 

たくさんの治療例を提示して,わかりやすく説明してくれました.

 

治療の時間も,小さければ数秒で終わるものもあるようです.

 

ですので,数ヶ月の赤ちゃんでもレーザー治療が必要と判断すると

 

行なっています.また,レーザーには様々な種類があり,

 

疾患に応じて使い分け,さらに新世代のレーザーを使うと

 

きれいに治るようです.

 

北海道内でも,レーザーを数種類用意しているクリニックは,

 

少ないようで,さらに経験が治療結果に影響を与えるようです.

 

市内でレーザー治療を積極的に行なっているのは,山中先生のクリニックや,

 

もう1人の講演者の根本先生の札幌皮膚科クリニックで,経験も豊富のようです.

 

全身麻酔が必要な場合には,市内の病院の形成外科へ紹介し,

 

治療を受けてもらうようです.

 

「あざ」でお悩みの親御さんは,かかりつけの小児科や皮膚科で

 

レーザー治療について相談してみると良いでしょう.

 

今回の講演を聞いて,私も「あざ」に対する認識が変わりました.

 

 

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コメント: 2
  • #1

    矢野祐気 (月曜日, 29 11月 2021 23:14)

    幼い頃からの扁平母斑がお尻にあるのですが保険適用で治せますか?

  • #2

    たんぽぽ小児科 (火曜日, 30 11月 2021 20:42)

    症状によるかもしれません。
    かかりつけの皮膚科にてご相談ください。