二種混合(ジフテリア・破傷風)の予防接種

こんばんは,いし胃腸科内科の松原央です.

 

今日は小学校6年生へのお知らせです.

 

みなさんは学校で,

 

二種混合予防接種のお知らせと,

 

【二種混合(ジフテリア・破傷風)健康調査票(予診票)】

 

という書類をもらいましたか?

 

市内の小学校では,夏休み前に配布することになっています.

 

接種対象は11歳と12歳です.ちょうど6年生ですね.

 

 

 

この予防接種は,赤ちゃんの頃に受けた三種混合予防接種の

 

免疫力を高めるために行なう追加の予防接種です.

 

 

 

ジフテリアや破傷風のことを知らない方も多いと思うので,ちょっとだけ説明します.

 

ジフテリア

国内で患者の発生は年間0~1名程度です.

しかも,ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで,

残りの人は症状がでない保菌者となります.

症状は高熱,のどの痛み,犬吠様の咳などで,のどに偽膜と呼ばれる膜が

できて窒息死することもあります.発病2~3週間後には菌の出す毒素に

よって心臓の障害や神経の麻痺を起こすことがあります.

 

破傷風

土の中にいる菌が傷口から身体の中に入ることによって感染します.

菌は毒素を出すために,口が開けられなくなったり,けいれんを起こしたりして,

時に死亡することもあります.患者の半数は本人も気づかない程度の軽い

刺し傷が原因で起こります.土中に菌がいるため感染する機会は常にあります.

 

昔はこんな映画もありました >>>  「震える舌」(1980)

 

 

 

「これらの病気にかかるはずがない」なんて思わずに,

もしその菌をもらっても発症しないために予防は大事ですよ.

 

 

 

なお,札幌市の接種対象年齢の方は原則無料です(札幌市が負担します).

 

 

 

 

 

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